今回はイチジクの鉢増し(植え替え)について解説させていただきます。
小さい鉢から大きな鉢にイチジクを植え替える事で、苗木の生育を良くし、グングン成長させる事が出来ます。
また剪定をする事で、将来の樹形も調整する事が出来ます。
今回イチジクの鉢増しに使用する用土と鉢です。
用土は、赤玉土5:鹿沼土3:バーク完熟堆肥2、の割合で配合した用土を使用致します。
鉢は、スリット鉢の8号に今回は鉢増し致します。
用意が出来たので、まずはスリット鉢の底に、鉢底石を入れていきます。
こちらは鉢増し前のイチジクの様子です。
地中栽培容器にて育てたイチジクの苗木になります。
鉢増し前には、地中栽培容器を外していきます。
外し方はハサミ又はナイフで、縦に切りこみ、むしりとるように剥がしてください。
地中栽培容器を外したら少し土をほぐし、太い根を剪定します。
太い根を剪定する理由は、新しい根(細根)を出させる目的がある為行う工程になります。
固まった土をほぐす事で、剪定もし易く、新根も出やすくなります。
配合した用土をスリット鉢に入れ、先程根を剪定したイチジクを植え付けていきます。
深くに植え付けてしまうと、根腐れを起こし易くなり、木の生育が悪くなってしまう為ご注意下さい。
次に上から用土を入れ、棒状のものでしっかりと用土をしめつけていきます。
しめつける事により、植木が安定します。
植え付けを行った後、イチジクを剪定しておきます。
剪定は芽を確認したうえで行い(芽の位置よりも1cm~2cm上部を剪定して下さい。)、
また、枝を出したい部分を見極め剪定して下さい。
※夏果専用品種に関しましては、その年は剪定する事により、結実は翌年からとなります。
次に切り口に癒合剤を湿布して下さい。
癒合剤を湿布する事で、切り口の乾燥を防ぎ、生育を助けます。
他にも癒合剤には雑菌の侵入を防ぐ目的もあります。
全ての作業が終わったら、肥料を適量施肥し、
最後に水をたっぷりと与えて、イチジクの鉢増し(植え替え)は完了です。
※今回使用したイチジクやスリット鉢、肥料などは、
全て朝日園オンラインショップにてご用意しておりますので、是非ご覧下さいませ。
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